南京楼

神楽の店。薄汚い(これは加点要素)。薄暗い(これも加点要素)。テレビがブラウン管(これも加点要素)。皮肉でなく、こぎれいに飾った店よりこういう店のほうが好感が持てる。しかし、惜しいかな、私が頼んだ東坡肉はいまひとつであった。

店内はカウンターとテーブル。小上がりもある。カウンターには5人。テーブルに1組。小上がりには誰もいなかった。他の客は麺を食べていたようだ。せっかく中華の店に来たのだから、ラーメンなんてやめればいいのにと思うが、ラーメンがこういう店の生命線なのかもしれない。

f:id:ktnojsn:20150122140322j:plain私はちょっときどって東坡肉のセット(1080円)。ただ、メニューに「東波肉」と書いてあるあたりで、あまり期待はしていなかった。豚肉は大き目の3枚。ただ、東坡肉にするには脂身が少なすぎて、赤身が奥歯にペチャ、ペチャとつく感じが好ましくない(過去に他の店で東坡肉を食べたときも、ほぼ同じ感想を抱いた)。味も深みがなく、八角とかネギとかしょうがでもっと奥行が出せないものか。あと、このメニューの付け合わせは独特の香りのあるレタスじゃなくて、青梗菜でしょう。レタスが熱い汁に漬けられてあのレタス臭を発して、主役の邪魔をしていた。

この味でこの価格だと、次はない。店のほうも売れ筋のラーメンをプッシュしたいからこそ、この価格設定なのかもしれない。

(写真が不覚にも手ぶれしていた)